名古屋城西南隅櫓実は3階?なぜ菊の御紋?限定公開に行ってきた感想

重要文化財の名古屋城西南隅櫓(せいなんすみやぐら)の限定公開に行ってきました。これは名古屋城の中にある3つの櫓に入ることができるイベントで、通常は入ることができない貴重な体験。今回はその時に築いたことと内部レビューを書いてみました。

西南隅櫓ってどこ?

名古屋城西南隅櫓は本丸の西南にある櫓。名古屋城の建物の多くは昭和二十年(1945)の太平洋戦争の空襲で焼けてしまいましたが、西南隅櫓をはじめいくつかの建物は焼けずに残りました。

そのために重要文化財に指定されているのですが、いつも入ることができません。ということで今回は名古屋城のイベントの一環として限定公開されたので行ってきました。ちなみに料金ですが名古屋城の入場料を払えば櫓の中は無料です。

実は3階

まずは外観から。パッと見、2階建てに見えますが内部は3階なのです。また堀に面している方向だけ石落としといって、櫓の中から石を落とす穴が空いています。この西南隅櫓は慶長十七年(1612)頃に建てられたものでサイズ大きさは以下の通り。

  • 東西11.8m
  • 南北13.5m
  • 高さ14.1m

櫓としては大きい方です。

鯱と菊の御紋

西南隅櫓の頂上には鯱(しゃち)がありますがこれは江戸城にあったものを明治43年(1910)に移築したものです。

また菊の御紋の鬼瓦になっていますが、これは名古屋城が明治維新後、陸軍の所管を経て宮内省に移管された時、大正十年(1921)に暴風雨で倒壊してしまうのですが、2年後に宮内省によって修復されました。その理由で菊の御紋が用いられたのです。

それでは1階

では名古屋城西南隅櫓の中に入ってみます。内部は展示品はほとんど無く、構造をジックリと楽しむ様になってます。照明もほぼ無く、江戸時代もこんな感じだったのでしょう。

2階の石落とし。中から見るとこんな感じです。石落としというので攻めてくる敵に石を落とす穴ですが、鉄砲(火縄銃)を撃ったり槍や刀を投げたりもできたとか。

階段を上り3階に向かいます。

そして3階

3階も展示物はほとんど無く、構造を楽しむ様になっています。


東南隅櫓3階からの景色。名古屋城の正門の方を見てみると、その向こうにビル群が見えますが、それが名古屋駅です。こうやって見てみると近く感じます。

東南隅櫓の窓際には排水のための管があります。これはもともとあったもので、櫓の一部です。細かな作りです。

私の感想

名古屋城の西南隅櫓は定期的に公開されているので、イベントの時に入ってみるのがよいと思います。また数百年前の建造物に入ることができるのは貴重な体験だと思いました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする