名古屋市瑞穂(みずほ)区の龍泉寺に源頼朝の産湯を汲んだと言われる亀井水の井戸があります。またそのことにより、源頼朝の生誕地は名古屋市熱田区ではなく、瑞穂区という説もあるのです。なぜここに産湯井戸があるのか?わかりやすく説明します。
亀井水(かめいすい)
『府城の南一里三十町(約7キロ余)本井戸田なる村あり。井水すべて清らかなり。名のある清水七ヶ所ばかりあれど、亀井という清水こそ、名高くうるはし』(尾張志)。龍泉寺山門の脇にある亀井水はまた、源頼朝の産湯の水を汲んだ井戸とも伝えられている。第二次大戦後しばらくの同名通り『亀』が水面をおおうほど無数に生息していたものである。
井戸田学区連絡協議会
龍泉寺がある場所は、平安時代に源頼朝の乳母である亀井重清の母が住んでいたといわれており、頼朝はここで産まれたともいわれています。またそのことから、龍泉寺がある場所は亀井重清屋敷といわれており、館城みたいなものがあったと考えられています。
石碑には源頼朝公産湯の井と伝ふの文字が刻まれているのでお見逃し無く!
亀井水は今でも湧いています。私の感想ですが源頼朝の生誕地説が熱田以外にあるのは以外でした。これも今後、歴史研究が進むとどうなるか分かりませんが、龍泉寺の産湯井戸も興味深い史跡だと思います。