名古屋市南区笠寺に江戸時代の東海道の一里塚が残っています。それが笠寺一里塚(かさでらいちりづか)です。
■笠寺一里塚の場所の住所■
名古屋市南区笠寺町下新町
一里塚とは江戸~大坂を結ぶ東海道で約4km(3.93km)ごとに設置された塚のこと。道の両脇にありました。なぜこのような塚を築いたかというと旅程や運賃の目安として。
現在の名古屋市にも鳴海宿、宮宿という東海道の宿場があり、間に一里塚がありましたが、開発などで消滅。しかしこの笠寺一里塚は片方だけですがほぼ当時のまま残っています。
一里塚の案内
これが笠寺一里塚の案内。スマホだと読みにくいので文字を起こしてみます。
塚の上には榎(えのき)などの木が植えてありました。なぜ一里塚の上に木を植えたのかという理由は、遠くからも見えるため。そして根が生える伸びることにより、塚を崩れにくくするためだといわれています。旅人が木陰で休むこともできたでしょうね。
以前、私が所属する愛知ウォーキング街道巡りクラブの東海道ウォーキングで笠寺一里塚を訪れたことがありました。愛知ウォーキング街道巡りクラブは、愛知県内の東海道の宿場を歩く会なので、県指定史跡の来迎寺一里塚(知立市)や国指定史跡の阿野一里塚(豊明市)も見ています。それらの一里塚と比べてもかなり良い状態で保存されている等の感想がありました。
私の感想ですが、この笠寺一里塚は笠寺観音(笠覆寺)にも近いので、セットで訪れる事ができる史跡だと思います。街道ウォークはもちろん、車での史跡めぐりでも訪れることができる史跡だと思います。(専用駐車場はありません)